雑居まつりの趣旨

雑居まつり趣旨文とは、雑居まつり立ち上げ人の一人、碓井英一さん(故)が書き起こしたものです。毎回実行員会に於いて趣旨を確認し、世田谷区に提出する企画書に載せています。趣旨に基づいて雑居まつりはつくられています。

 

私たちが、日々生活している街。この街で、私たちが今日にいたるまで築きあげてきた文化は、一方では生活を豊かにしてきましたが、他方では環境汚染にみられるように、あらゆる生命をおびやかすものになってきています。また、それにつれて、私たちの心も物の豊かさに反比例するように、ほかの人々を排除したり、心を理解するゆとりが失われがちになったりしてきています。

こうした現状をふまえて「地域の問題は地域住民の手で」をひとつの合言葉に、さまざまな地域の問題をとりあげて活動している団体・個人の自発的参加によって、「雑居まつり」を企画しました。まつりは、そこに参加するすべての人々が楽しみを分かちあうとともに、お互いの生活や思い、そして地域社会全体にかかわる問題を語りあい、自分たちの今の生活を問いなおすきっかけにしていきたいと思います。さまざまな企画を通して、お互いの問題を理解しあえるように、私たちは、私たちなりの表現で、まつりを創りあげていきます。

それぞれの問題をかかえた人々が、まつりを通してつながりを深くしあい、ともに生きる地域社会をめざしたいと考えております。この輪のひろがりこそ、「雑居まつり」の最も大切にしていきたいことなのです。地域の皆さまの積極的なご協力、ご参加をお願い致します。

 

実行委員長あいさつ

 

第48回雑居まつり第1回実行委員会